最近、会社用のGitHubアカウントを作成し、アカウントの複数運用が必要になりました。
その対応方法をメモしておきます。
手順
SSHキーをアカウント分用意しておきます。
以下のように、 -f
オプションを指定して実行するとファイル名を分けられます。
ssh-keygen -t rsa -b 4096 -C "<メールアドレス>" -f ~/.ssh/<ファイル名>
今回は個人アカウントを github-personal
、会社アカウントを github-company
とします。
その後、作成したそれぞれのキーを各アカウントに登録します。
登録の仕方は過去記事で説明しているのでリンクを貼っておきます。
最後にSSHの設定ファイルを作成します。
~/.ssh/config
に以下の内容を記載します。
Host github.com HostName github.com IdentityFile ~/.ssh/github-personal User git Host github.com HostName github.com IdentityFile ~/.ssh/github-company User git
これで設定は終わりました。
Tips
接続を明確に分けたい場合はSSH設定ファイルの Host
の項目をホスト名ではなく別名を付けるといいと思います。
Host github-personal HostName github.com IdentityFile ~/.ssh/github-personal User git Host github-company HostName github.com IdentityFile ~/.ssh/github-company User git
その場合、 git clone
する際のURLも変わります。
// git@github.com -> git@github-personal git clone git@github-personal:neko3cs/HogeHogeRepository.git
また、それぞれのリポジトリでのアカウントの切り分けは git config --local
で各々設定を変えるか、次のようなシェル関数をrcファイルに用意して切り替えることになります。
以下はPowerShellの例で、 $PROFILE に追記しておくとどこからでも呼べるようになります。
function ChangeTo-PersonalGitAccount { git config --global user.name <ユーザー名> git config --global user.email <メールアドレス> }
2024-3-27 追記
冷静に考えたらHTTPS接続を使った方が楽だということに気づきました。
そもそも、アカウント複数運用する人はHTTPSで接続・認証し、 git config --local user.(name|email)
でユーザーを個別に設定しておくといいと思います。
この記事はSSH認証を用いたい人向けということで参考にしてください。