最近、某ウイルスの影響で首都圏では在宅勤務をする会社が増えていると思います。
私自身、在宅勤務と言うものは初めてでした。
そのため、SIer 勤務の私の目線で 1 週間やってみた感想を述べていきたいと思います。
これから在宅勤務する人や、既にしている人の参考になればと思います。
感じたことは以下の通りです。
- 生産性が向上した
- 仕事のオンオフの実感がない
- 週一の出勤日がありがたい*1
- ワークライフバランスが向上した
ちなみに、在宅勤務に関する私の状況はこんな感じです。
- 都内勤務の SI 系エンジニア
- 都内 7帖1K 一人暮らし
- 社会人 4 年目の若手で基本指示を受けて作業する立場
- オンプレの金融系システムを担当し、保守作業のため出勤は不可欠
- 専用回線でつながった保守ルームにて障害対応等
- 通常業務では貸与された開発用ノート PC を使用
- HP Spectre x360 13
- 在宅勤務でもこれを持ち帰り使用
生産性が向上した
一番効果を感じたことが生産性の向上です。
具体的には以下を要因とした向上だと感じています。
- チャットによるコミュニケーションコストの低下
- 自立心の向上
- 作業環境の向上
チャットによるコミュニケーションコストの低下
弊社では Microsoft Teams が導入されており、オンラインコミュニケーションの場は存在しますが、 やはり、対面でのオフラインコミュニケーションの機会が多くあります。
在宅勤務によりチャットがコミュニケーションのメインの場になったため、以下のメリットを感じました。
- 文面がチャットに残るため、聞き返す作業が格段に減る
- 聞き取れないということがなくなるため
- 相手の時間を奪うことなく自分のペースで理解が出来る
- チャットは口頭よりも即時性が求められない
- 視覚的なコミュニケーションが増え、より短時間で理解が出来る
- 箇条書きやコードブロック、スクショの活用
自立心の向上
相手を呼び止めて即時回答を要求できるオフラインコミュニケーションに比べ、 チャットによるオンラインコミュニケーションは即時性が期待出来ません。
だからと言って、上司や先輩のアドバイスが返ってくるまで何もしない訳にはいきません。
そのため、作業期限による締め切り効果もあってかさらに 自分の力でどうにかしようという感情が湧く ようになりました。
当然、アドバイスを求めた際よりも作業に時間がかかってしまうことはあります。
しかし、成長実感を感じられたため、仕事に満足感を感じました。
作業環境の向上
私は元々自身のスキル磨きのため、自宅には作業環境が整っていました。
当然、自宅の環境は出し惜しみなく会社より良い環境を整えています。
そのため、純粋に会社より作業しやすくなりました。
参考画像は以下です。
こんな感じで在宅してる
— ねこ (@neko3cs) April 2, 2020
キーボードともっとしっかりしたマウスが欲しい pic.twitter.com/j7rJKMrAIy
特に以下の物は有効に感じました。
- 27 インチ WQHD ディスプレイ
- 大きいディスプレイはその分作業効率も高い
- 会社では 24 インチ WQHD ディスプレイ
- 1400 mm 幅の大型デスク*2
- デスクが広いと配置に困らない
- 空気清浄加湿機
- 花粉や埃による喉の痛み対策
上記以外だと、 EDM やロックのようなハイテンポな曲を聞いてモチベーションを高めた状態で仕事するのはかなり効果がありますね。
その他、会社にあって家にないもので しっかりしたキーボード と 考えを整理するためのホワイトボード があれば完璧に感じました。
仕事のオンオフの実感がない
多くの人は会社にいくことで仕事のスイッチが入るのではないでしょうか?
私もその一人で、初めは仕事が始まったり終わった感覚がなく戸惑っていました。
ですが、私は以下の 2 つの実践で仕事のスイッチを新たに作り出すことが出来ました。
- 服を着る
- デスクチェアのロッキング機能を直角の位置でロックする
服を着る
私は普段自宅にいる際はジャージや肌着とステテコのようなラフな格好で過ごしており、自宅で服を着る習慣がありません。
そのため、きちんと服を着ることで普段と違う雰囲気を出しました。
デスクチェアのロッキング機能を直角の位置でロックする
私が自宅で作業している時はロッキング機能のロックを外し、だらけて作業してます。
そのため、 在宅勤務の際は直角の位置でロックし、椅子によるだらけをなくすようにしました。
週一の出勤日がありがたい
在宅勤務をしていますが、1 週間フルで在宅ではありません。
担当システムの都合上、保守作業のために会社にある保守ルームで作業をしないといけない時もあります。
弊社では部員の出勤日を曜日ごとに振り分け、保守作業を未経験者でもわかるレベルまで手順書化しておくことでなんとか在宅勤務出来るようになりました。
ですが、基本引きこもりの私は出社という運動の最後の要がほとんどなくなってしまい、運動不足が加速しました。
さらに、外出回数を控えるため Uber Eats や出前館に頼る生活となり、食生活は乱れました。
不要不急の外出は控えるとの要請ですが、 過剰にならず、むしろ軽い運動のためにも買い物くらいはいくべきだと感じました。
ワークライフバランスが向上した
純粋に自宅にいるので 業務開始直前や昼休憩時は家事炊事ができます。
具体的には以下のようなことが出来るようになりました。
- 昼休憩中にお米を研いで炊飯予約をしておく
- 9時前に洗濯機を回す予約をしておいて、昼休憩で洗濯物を干す
- 昼休憩中に部屋で掃除機をかける
上げ出したらキリがありませんが、残業して遅くに帰宅すると近所迷惑の観点から掃除機や洗濯機は難しくなります。
また、帰りが遅くなるとご飯を炊いていない等の理由から外食で済ませがちになります。
必要であればランチを外食で済ませつつ、夕食の食材を買いに行くことも出来ます。
この辺りはかなり、働き方の多様性を感じました。
まとめ
本記事では SIer 勤務の私が 1 週間在宅勤務を始めて感じたことについて書きました。
SI 系の企業の中ではまだまだ古い考えが残っていたりしてリモートワークが進んでいなかったりするかと思います。
コミュニケーションの件や保守の件、自宅での仕事に対する感覚など、参考になればと思います。